【完結】先生との恋




「何が分かってないの?」


まだ涙がひかずに涙声で高橋に聞く。


すると高橋は、腕の力を強めてあたしを更に強く抱き締めると、深呼吸をして。




「……言うつもりなかったんだけどな」



と、あたしの耳元で囁いた。








え、と声に出さずに思ったら、すぐにまた高橋が話す。


「だから……岡本さんが好きだから、死なせたくないって思ったんです」






< 342 / 364 >

この作品をシェア

pagetop