【完結】先生との恋
「……高橋?」
「ん?」
高橋は、あたしの背中をトントンとすごく優しく叩いてくれる。
振動が傷に響かないようにしてくれながら。
「……あたしも……あたしも、高橋が好き」
小さい声で高橋の耳元でそう言って、ギュッとしがみつくと、高橋のもさっきよりも強く抱き締めてくれる。
……温かい。
幸せだ。
抱き締めながら思っていると、ふっと高橋が腕を緩めて距離を作った。
そして、眼鏡を置く。
え……?
眼鏡をしていない、昼間の高橋。
眼鏡をかけてる高橋と違う印象になる。
やっぱり、眼鏡の無い高橋は、見慣れてないから違和感がある。
そう思いながらじっと高橋を見ていると。
高橋の顔がゆっくり近づいてきて。
唇が重なった。