【完結】先生との恋
そして、向かい合うようになってまた高橋に抱き締められる。
「……これ何?」
「今日は、もう寝よう」
寝るって……。
「高橋、あっちの部屋で布団ひいて寝るって」
さっきそう言ったじゃん。
すると、高橋はあたしの頭を撫でながら
「心、温かくて気持ち良いから。やっぱ一緒に寝る」
そう言って、瞳を閉じて寝る態勢になる。
温かいって……確かにくっついて温かいけど。
高橋の顔を見ていると、
「久しぶりにたくさん動いてもう疲れたでしょう?傷が痛くなったら叩き起こして良いから……おやすみ」
と高橋が言って、あたしの肩に顔を埋める。
……ま、いっか。
あたしはしばらく固まったままだったけど、だんだんと高橋の体温が温かくて、眠くなってきて。
最高の誕生日だったな……。
と思いながら目を閉じて意識を手放した。