【完結】先生との恋
ねぇ、先生。
もう発作は起きないと思う。
治った代償に、あたしの胸には一生消えることの無い傷が出来た。
もう楽しめない、何も楽しむ事なんてできない。
そう思ったけれど、それは間違いだって気付いた。
だって、あたしには一緒に楽しんでくれる大切な友達思いの友達だっている。
ひねくれて、素直じゃなくて、我が儘ばっかり言って
いつも困らせていたあたしを、好きだって言ってくれた人もいる。
最初は絶対に認めないって言ってたのに。
思っていたのに。
……もう、しょうがないから認めてあげる。
あたしの、担当医。
高橋先生、好きだよ?
【END】