【完結】先生との恋
なーんて。
二人とも、誰かさんと同じような事言いだすし。
「毎日来てくれたら岡本さんも喜びますよ」
……何勝手に言ってんの。
あたしの気持ちを分かったつもり?
勝手な事を言われて、あたしはいらっとする。
「先生も喜んでくれますかー?」
「えぇ」
窓の外の景色。
道路や、建物が見えるけれど、少し見方を変えてみると。
窓に反射して少しだけ見える後ろの3人の様子。
楽しそうに会話してるし。
高橋も何だかあたしの時と態度が違うし。
って……それはあたしも一緒か。
高橋だけに態度変えてるし。
「じゃあ、僕はこれで……」
会話が一区切りした頃。
そうあさみ達に言って、高橋があたしの方を見たのは窓を通して分かった。
でも、あたしは高橋の方へと振り向く事無く窓の外を見つめたまま。
「もうちょっと!」
あさみはそう言って高橋の腕を掴む。