【完結】先生との恋
いないことを期待しながら、部屋に戻る。
「―――あ、やっと帰って来たー!」
部屋に戻ると高橋はもう居なくて、あさみ達はベットの上じゃなく丸椅子を出して雑誌を読んでいた。
「なかなか戻って来ないから、高橋先生心配してたよ?」
「……勝手に心配させてたらいいよ」
何をしに行くかはちゃんと言っていたわけだし。
あたしは飲みかけのジュースを棚に置くと、ベットに潜り込む。
「……あたし、さっきので分かっちゃった」
布団を被って再び上半身だけ体を起こした時、
あさみがニヤリと笑いながら雑誌を閉じて口を開いた。
「分かった?……って何が?」
ニヤついている意味が分かんない。
ウフフ……って無気味笑いをして、ちょっと気持ち悪いんですけど。
「あのねぇ……、心、あんた高橋先生の事好きでしょ?」
「はぁあ!?」