【完結】先生との恋
「……コレ。ハマりました?」
高橋を無視してレジへと向かう。
ムカツクなぁ。
ご機嫌取りみたいに話し掛けてきて。
「岡本さん?岡本さーん!」
売店を出て前を歩くあたしの後ろから呼び掛ける高橋。
……煩いなぁ。
黙っていて欲しい。
――――――あ。そうだ。
パアッと思いつく。
ちょっとからかってやろ。
「……高橋」
「何ですか?」
あたしは振り返って高橋がこっちまで歩いて来るのを待つ。
高橋は微かに首を傾げながら近付いてくる。
そばまで来た時、あたしは高橋の腕を引っ張って高橋を前かがみにさせ、
耳元に口を持っていった。