【完結】先生との恋


それにしても、確認するまであたしに触れることすらしてなかったのに、よく高橋は気付いたよね。



“症状は?”なんて。

いかにも 先生 らしい対応だなー。



……引っ張られるまま部屋につくと、「寝ていて下さい」と言われ高橋はすぐに部屋を出ていく。

そして、すぐに体温計を持って帰ってきて、あたしに差し出した。



あたしは素直に受け取ると、体温計を脇に差し込む。











「……38,2か…」

しばらくして測定が終わった合図である電子音が鳴ると、高橋はあたしが確認する前に体温計を取り上げて表示窓を見つめて呟いた。



38,2も!?

「ウソっ!?」



だって全然元気だよ?


驚くあたしの言葉に高橋はハイ、と表示窓を見せてくれる。





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