メイドが執事に恋をする




「朝食持って来たから一緒に食べよう。」


今までで初めて優しい瞳を見た気がした。








そんな風に笑うなんて。


桜井さんはズルいよ。






桜井さんの優しい瞳に
胸がじわじわ熱くなって
ぎゅっと締め付けられた。



「ほら。」

手を引っ張ってあたしをベットから下ろしてテーブルに座らせる。


あたしの怒りも何処へ行ったのか

何も言葉が見つからなくなった。




言われるままに朝食に手をつける。






2人とも無言で食べ始めた。

聞きたいこと、
思うことはありすぎるくらいにあるのに何も話す気になれなかった。



何より無言でも何故か心地よかった。





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