メイドが執事に恋をする




「いえっ!

お休みでお願いします!!」


はぁ。
良かった!!

これで香織から睨まれなくて済む。

変な冷や汗から解放されると、


ふぅ。


っとため息をついた。

「何?
そんな大事な用事でもあるわけ?」


そんなあたしを見て桜井さんが聞いてくる。


「いえ、あした…は」

いや、待ってよ。



ここであした香織と出かけますって言うのはまずくない?

また馬鹿にされる?

いや、仕事より優先させるなと怒られたり?


「あぁ…っと。
ちょっと用事が、あって。」


ははは。
とごまかしておく。


「へえ。」

あたしの嘘を見抜いたのか一気に桜井さんを纏う空気が重くなってくる。



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