メイドが執事に恋をする
夜明けと嫉妬☆和真
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夜が明ける少し前
まだ外は薄暗い時間
すっと目が覚めた。
ひどかった頭痛も消えて体も大分と楽になっていた。
薄暗い部屋の中ぼんやりと天井を見つめる。
どのくらい眠ってたんだろう。
時計を見ようと起き上がろうとした時、
ベットに寄りかかって眠る高田の姿が目についた。
「なっ!?」
驚いて目を見開いた。
まさかもういないと思っていたのに。
高田はうつ伏せてすやすやと眠っている。
ほんとにどこでも寝る奴だな。
呆れた奴。
呑気な寝顔を見ているとふっと笑いがこぼれた。
静かに眠る高田。
窓から差し込むぼんやりと明るくなり始めた空。
その明かりに照らされる髪にそっと触れた。