メイドが執事に恋をする




柔らかく温かいその感触に体が熱を帯びる。


今までに感じたことのない感覚。

胸が締め付けられる。


もっと。
と心が求める。









「…ッ…んっ。」

高田の声にはっとして唇を離した。



そのまますやすや眠る高田に布団をかけると急いで部屋を出た。










―ゴン

閉めた扉に額を当てる。





何やってんだ、俺。


盛る中学生じゃねぇっての。

キスくらいなんだ。
何度もしてるだろうがよ。

しかも寝込み襲うとか。




ありえねぇ。










……でも。


今までしたキスは
挨拶代わりのただの行為でしかなかったのに。



初めて気持ちいいと感じた俺は

きっと、
…どうかしてるんだ。


< 121 / 162 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop