メイドが執事に恋をする
柔らかく温かいその感触に体が熱を帯びる。
今までに感じたことのない感覚。
胸が締め付けられる。
もっと。
と心が求める。
「…ッ…んっ。」
高田の声にはっとして唇を離した。
そのまますやすや眠る高田に布団をかけると急いで部屋を出た。
―ゴン
閉めた扉に額を当てる。
何やってんだ、俺。
盛る中学生じゃねぇっての。
キスくらいなんだ。
何度もしてるだろうがよ。
しかも寝込み襲うとか。
ありえねぇ。
……でも。
今までしたキスは
挨拶代わりのただの行為でしかなかったのに。
初めて気持ちいいと感じた俺は
きっと、
…どうかしてるんだ。