メイドが執事に恋をする
「朝食持ってきたから一緒に食べよう。」
高田を見上げてにっこりと微笑む。
こんなに自然に笑えるなんて新鮮な気持ちだった。
そんな俺とは反対に迷うように高田はじっとしていて動かない。
「ほら。」
そっと引っ張ると素直にベットから降りた。
誘われるままに大人しく食事を始めた。
ずっと話はしなかった。
でも最初はキョロキョロしていた高田も途中からはニコニコしながら静かに食事を進めた。
こんな穏やかな朝は初めてだった。