メイドが執事に恋をする
「あ…の。
ちなみに明日って…どうなっちゃうんでしょう?」
俺の様子を伺うように遠慮がちに聞いてくる。
…明日?
コーヒーを飲んでいる手を止めてその意味を考える。
明日が実際の休日だった。
別に休むのは構わない。
そんなに大切な用でもあるのか。
…………
……
…
休みくらい出掛けたりもするだろう。どこに誰と行こうが自由なんだ。
…何考えてるんだ俺。
再び口元へカップを運びなおす。
「明日も休みで構わない。
何?
働きたいなら働かせてやるけど。」
自分の考えをごまかす様に冗談を言ってみる。