メイドが執事に恋をする



柔らかな風が吹く。
桜井さんの大きな手があたしの顔を包む。

まぶたにあった指はいつの間にか唇をなぞっていた。





なぞられた唇が熱い。

あたしドキドキしてる。








「いいのか?
キスしちまうぞ?」


耳元で聞こえた声にそっと目を開ける。



息がかかる距離に桜井さんがいる。

恥ずかしくて逸らしたいのに添えられた手で逃げる事が出来ない。



強い瞳に吸い込まれそうになる。


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