メイドが執事に恋をする
反省しているあたしを無視して桜井さんは大浴場をチェックし始める。
見るとこ細かいなぁ。
ぼーっとしながら辺りを厳しい目で見回す桜井さんを見る。
「おい。」
何かを見つけたのか手招きされる。
「あ、はい!」
小走りで呼ばれた場所まで走る。
指摘するのは細かいところ。
でもあたしには気付くことすらない場所だった。
何度か呼ばれたけどひとつひとつすごく丁寧にどうやったら早く綺麗にできるのか教えてくれる。
初めて桜井さんを尊敬した瞬間だった。