メイドが執事に恋をする
意外なメイド☆和真
この屋敷には物心ついた頃から住んでいる。
両親はどちらも使用人として働いていたからだ。
親の働く姿を幼い頃から見ていたからそれが普通だと思っていたし、
誇りを持って働く親父に憧れてもいた。
親父の背中を見て
幼い頃はお嬢様を守ることが自分の仕事
そう思って小さな手を離さないようにと守ってきた。
それを両親は喜んだし、
旦那様と奥様にも期待された。
幼い俺はそれがうれしくて仕方なかった。
お嬢様も俺に懐いてくれていたし、そのまま護衛として学生の間はそばにいた。
反面家の人間には知られないように学生の頃は遊びまくった。
自分で言うのもなんだが顔は悪くない。
何も言わなくても女から寄ってくるから
不自由したこともないし、高校、大学では散々女遊びもした。
そして大学を卒業して本格的に執事として働くようになった。
家に入ってからは遊びもやめた。
色々めんどうだし、
特に本気になる女もいなかったし。