メイドが執事に恋をする


昔から洗濯の干し場が俺のお気に入りの場所だったりする。
日当たりも風通しも良くて
天気のいい日はたまに煙草を吸いにここに来るのだ。





そう。
ここまではいつもと変わらない当たり前だった。







扉を開けると床の上に人が倒れていた。
驚いた俺はとにかく声をかけた。


「大丈夫ですか?」


反応なし。
息はしてるみたいだ。
とにかくどっかに運ばないとな。

そう思って抱き上げようとした。





「ふにゃ。」






上半身を抱き上げたところで変な声が聞こえた。


はぁ?
こいつ寝てるのか?


女がこんなとこで寝るなよな。
ありえねぇ。

呆れて眠った顔を見た。すうすうと寝息を立てて気持ちよさそうに眠っている。
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