メイドが執事に恋をする
「全然よくないよ!
…確かに仕事は出来るんだろうけど。
なんか苦手だもん。」
あたしはクッションを抱き締めて言う。
だって、あの見透かされてるような目で見られると緊張しちゃうよ。
「あんた…。
よくそんな贅沢なこと言えるわねぇ。
他の人が聞いてたら殴られるよ!!」
呆れた顔して言われた。
そりゃそうなんだろうけどさ。
じゃあ誰か代わってほしいよ。
…怖くて出来ないけど。
「まぁいいんじゃない?
そのまま仲良くなって彼女にでもしてもらえばぁ?」
ニヤニヤしながら香織が言った。
「いや、それはないでしょう!!
無理だよ!
絶対嫌だよ!!」
ぶんぶん首を振って否定した。