メイドが執事に恋をする
「えぇー!
もったいないよ!
あんないい男そういないって!」
「そうかもしれないけどさ…。
でもやっぱり苦手なの!
桜井さんとなんて絶対無理!」
クッションをバンバン叩きながら言った。
想像しただけで寒気がする。
「素直じゃないなぁ。」
笑いながら香織が言う。
香織はあの桜井さん知らないからそんなこと言えるんだよ!
あれは恐怖だよ!
恐ろしいんだよ!!
あの笑ってない目は怖すぎるんだから!!
そんなこと思ってむぅっと考える。
「まぁ、まだわかんないじゃん。
いい男が側にいたら心変わりするかもしれないし!」
「ないと思うけど・・・。」
「そう言わないの!
またなんかあったら言ってよ!
恋愛相談受け付けるからさ!」
「だから、ないってば!
…ねぇ、面白がってない?」
「半分は面白がってるけど。
半分は大真面目よ!」
…面白がってんじゃん。