メイドが執事に恋をする
「はぁ・・・。」
朝の食堂で溜息がでる。
結局昨日の夜は悶々としているうちに寝てしまった。
昨日一日が夢おちだったらいいのにな。
なんて思いながら部屋から出たのに。
通路を歩いていると見事に桜井さんに遭遇した。
あたしを見つけるとにっこり微笑んで
「おはよう、高田さん。」
と声をかけてきた。
「お、おはようございます。」
少し警戒しながら挨拶する。
「今日も一日頑張りましょうね。」
にっこり微笑んで言われた。
爽やかな笑顔だよ!!
やっぱり昨日の出来事は夢だったんだ!
って期待したら、
「朝から疲れた顔してますね。
調子悪いんですか?」
桜井さんがあたしの顔を覗き込む。
ち、近いですけど!
びっくりして思わず後ずさる。