メイドが執事に恋をする
「朝から辛気臭い溜息つかないでよ。
こっちの気分も重くなるじゃんか。」
気が付くと前の席に香織が座っていた。
「ごめん、ごめん。
おはよう、全然気がつかなかったや。」
「もー。
おはよ。ボーっとしてないで!
今日も急がなくていいの?」
「んー、鐘なるまでに大広間だって。」
「大広間!?
また面倒なとこやるんだね。」
「まぁね。
別にそれはいいんだけどさ。」
それより桜井さんとどう接していいのかわかんない方が問題だよ。
優しいのか意地悪なのかよくわからなくなってきたよ。
桜井さんって何なの!?
あぁ!
もう朝から憂鬱だよぅ。