メイドが執事に恋をする

何がどうなてるのかわからない。
そんなあたしを見て桜井さんは笑う。


桜井和真(サクライカズマ)
お嬢様専用の執事。
関わることなんてほとんどない。
すれ違いに挨拶くらい。
後はメイドさんたちの王子様…らしい。
興味ないけど。





「そんな床に転がっているから
倒れているのかと思ったよ。」


「あっ、すいません。
ちょ、ちょっと・・・寝ちゃったみたいで。
あはは。・・・すいません。」


寝ていたのを見られたことが恥ずかしくて下を向いた。



「サボってお昼寝?」

「い、いや、あの。
サボるつもりはなかったんですけど。」


弁解するのに顔をあげると
すごく冷ややかな目で見られていた。

やばいよ。
心配して様子見てくれてたみたいなのに。
昼寝なんて。

怒ってる
……よね。



だんだん怖くなってきて、










「すいませんでしたーー。」

その場から逃げたくて扉に走った。



< 6 / 162 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop