メイドが執事に恋をする



行き場のない悔しさを取りあえず、テーブルに置いた氷の袋へ八つ当たりする。


半分溶けた氷をテーブルにガンガン打ちつけるあたしをみて香織はため息をつくと


「袋破れるよ。」


と冷静に突っ込まれた。



ちっきしょい!!





「いつまでも膨れてんじゃないわよ。
あんた時間いいの?」

「えっ?!」


時計を見るともうすぐ時間だった。


走って3分!
ギリギリなんですけど!!


「何であと5分早く言ってくれないのぉ!」


パニックなあたしをよそにニヤッと笑うとさっさと香織は部屋を出て行った。


酷すぎる!
こんな友情酷すぎる!!





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