メイドが執事に恋をする
いろんな場所から必要そうなものを見つけて桜井さんの部屋へ運んだ。
頭に乗っけるタオルだけ見つからなくて自分のタオルを持ってきた。
ピンクだけど。
両手に荷物抱えて
桜井さんの部屋の前に着いた時気付いた。
……しまった。
両手がふさがって開けられない。
はぁ。
どんなけどんくさいのあたし。
やっぱり台車に乗せれば良かったよ。
そう思っていると
―カチャ
と部屋の中から扉が開いた。
「おや、雪菜ちゃんかい。」
シワシワの優しい笑顔のおじいちゃんが出て来た。
ちょうど診察を終えた橋本先生だった。