メイドが執事に恋をする



氷枕引いて
汗を拭いて。

「うわぁ。凄い汗。」


着替えさせる?


いやいやいやいや!!
それは無理でしょ!


せめて顔の汗くらいはね。


そう思って桜井さんの顔を冷たいタオルで拭く。

ほんと綺麗な顔だなぁ。
マジマジと見つめる。


意地悪なことばっかり言うし、プライド高いし、ドSだし、嫌な奴だと思うけど。

でも…。
たまに優しいし、尊敬は出来る。

―――変な人。


サラサラの髪に触れたとき急に恥ずかしくなって来た。


お部屋の温度調整をして
枕元にスポーツドリンクを置いて

一度自分の食事を済ませる為逃げるように部屋を出た。



ずっといたら恥ずかしくて死ぬ。








食堂に着くと
香織の話も半分に
さっさと食事を済ませた。




お願いしてシェフに作ってもらった食事を持って再び桜井さんの部屋へ向かう。







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