メイドが執事に恋をする
「ふぅ~。」
小百合が部屋を出ていくのを確認すると一気に力が抜けていく。
頭痛が更に痛みを増していく。
さすがの俺もなかなかに限界だった。
手元に落ちたタオルを握り締める。
ピンクのキャラクターのタオル。
俺は電話を取ると内線をかけた。
相手はもちろん。
「はい、高田です。」
そう、高田だった。
「俺。ちょっと来い。」
「えっ!!
桜井さん?!」
と聞こえたが、無視してすぐに電話を切った。
何となく。
高田に会いたいと思った。