メイドが執事に恋をする



――5分後


コンコン。

うつらうつらしていると
遠慮がちなノックが聞こえた。


体を起こす気もない俺は無言で布団に体を預けていた。


―コンコン


次はさっきより強めの音がした。


やっぱり何も言わないでいると、しびれを切らしたように扉の向こうから声が聞こえてきた。


「桜井さぁん。
高田ですけど?






…生きてますかぁ?



入っちゃいますよ?」


しばらく待ってもない返事に困ったのか

そっとノブを回す音とともにゆっくりと覗き込む高田の顔が見えた。







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