メイドが執事に恋をする





高田の勢いに苦笑いしながら

「いや、このまま頂くよ。」


と答えた。
高田はそれを聞いてにっこりしながら料理を差し出してくれる。

「なんだ。
やっぱりお腹すいてたんですね!」

にこにこ笑う高田を見るとイタズラ心が疼く。





あえて手は出さず口をあけてみた。




「えっ!!!!」


俺を見て高田の手がぴったり止まった。



「なっなっ、
ななななななっ…
何考えてるんですか!」


真っ赤な顔をしながら怒り出す。


「何って。
体がだるいから食わせてくれるのかと思って。」

笑いそうな気持ちを抑えてさらっと答える。



一瞬

うっ。
とつまりながらも

「自分でしてください!」

真っ赤な顔のままずいっと俺の手に無理やり器を持たせた。




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