メイドが執事に恋をする




予想以上の動揺ぶりに可笑しくて仕方ない。


「冗談だよ。」

「当たり前です!!」


きぃぃ!
と言いながら叫ばれた。

手渡した食器の代わりに俺の側に落ちたピンクのタオルを拾い上げて洗面器の中に放り込んだ。

そのままがしがし洗い始める。

きっと高田なりの八つ当たりなんだろう。






そんな高田に小さく笑った。そのまま大人しく食事をした。


隣で世話をする高田をみる。




熱のせいなのか

高田が心強く
安心してしまう自分がいる。



と、同時にそう思ってしまう自分に戸惑った。







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