メイドが執事に恋をする



「じゃあこれがお薬です。」

水と錠剤を渡して続けた。

「1日2回で3日分だそうですからちゃんと飲んでくださいね。」


「あぁ。」


言われるままに薬を飲む。


………。
何となく。

ここに小百合のいた理由とあの苛立ちの理由がわかった気がした。



「桜井さん着替え何処ですか?」

下げる器を片付けながら聞いてくる。

「あぁ。
その棚の下。」

それを聞いて遠慮がちに引き出しを引いて中を覗く。

「ここですね。

んー。あっ!
コレでいいですか?」



着替えを俺に手渡して言う。



着替えをじっと見てまたイタズラ心に火が点く。




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