メイドが執事に恋をする




「何?
着替えさせてくれんの?」

ニヤッと高田を見る。


「んなっ!
そんなことするわけないじゃないですか!!

もう!
いい加減にしてください!」


持っていたお盆をわなわなと震わせて白かった肌をまた真っ赤にして怒っていた。



「お水かえて来ますから着替えておいてくださいね!」


そう言うと

バタンと荒々しく部屋を出て行ってしまった。





ほんと可愛い奴。

わかりやすくて一生懸命なところがたまらない。








「くっくっ。」

出て行った扉をみて笑いが込み上げてくる。





素直で真っ直ぐな高田。
俺の中に簡単に入り込んでくる。



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