メイドが執事に恋をする
確かに。
小百合の言うとおり
大学を卒業してお嬢様付きの執事になった時初めて小百合の気持ちに気付いた。
その時から
わざと距離を置くようにはなった。
けれど
例えば
好きだと言われても
悪いが彼女になんて今更見られるわけがない。
小百合は彼女よりは妹だ。
慕ってくれるのは嬉しいがそんな気はさらさらない。
彼女にするならまだ…
ふっと
高田の顔が浮かんだ。
いや、高田もガキだ。
俺の趣味じゃ…
なかったはず
だよな?
大丈夫か、俺…。
何故かさっきから高田が可愛く見えるんだ。
今までこんなことなかったじゃねえか。
あ゛ーー。
もうめんどくせえ。
きっと熱にうなされているだけなんだ。
寝よう。
考えることを止めると
そのまますぐに眠気がやってきた。
流れに任せて俺はすぐに眠りについた。