愛してるダーリン
~Taketo side~
『『カンパ~イ!』』

いつもの店に行き、いつもの個室に案内され、今日1日の労を労い乾杯した。
拓斗が少し前から、なんか、悩んでるんは、気付いてた。
たぶん、俺じゃない、慶太もマルも、そして、あの兄さんらも気ついてる思う。
だから、楽屋を3人で、出て行く時、何も聞かずに見送ってくれたんだな。
なんか、俺らの仲ってある意味、怖いわ。
そんな感じで、俺と慶太は、いわば、任せられたって訳。

健『おまえ~、最近なんか、あったんか?』

慶『ホンマやで~、溜息めっちゃついてるしやな~』

拓『なんや自分がよう分からへんねん』

健『仕事の事か?それとも、プライベートか?』
慶『拓斗、今、彼女、居らんかったやんな~?』

拓『…おん、居らんよ』

健『せやったら、なに悩んでんねん?
そいじゃ、仕事の事か?』

慶『俺等やアカンか?』

拓『アカンくないで、それに仕事の事やない』

健『せやったら、ホンマどないしたんや?』

慶『俺らの仲やんか!何でも聞くで!』

拓『…おん。
たけちゃん、慶太、ありがと~な』

健『おん』

慶『気にすんなっ!』

拓『あんな…俺、好きとか、愛しいとか、愛してるとかよう分からへんくなってん』

健『…その好きは、likeかloveかってこともか?』

拓『…おん』

慶『なんや、かなり、重症やな~』

拓『…俺やって、それなりに恋愛は、してきたで、せやけど、別れた時は、寂しかったら、哀しかったり、辛かったり、したんやけど…。
今、考えるとホントに好きやったんかな~とか、愛してたんかな~って、思うんよ』

健『…』

慶『…そうか~』

健『…おまえの心ん中に思おとるやつが、居るんやろ?
そいつを好きなんかって事やろ?』

拓『たぶん好きなんやと思うねんけど。
今までの好きとは、ちゃう気すんねん。
そのたけちゃんの言うlikeとloveのどっちなんかが…』

慶『そやね~likeとloveか~…』

拓『たけちゃんにっとて真莉は、完全にloveやろ?俺にとっては、likeやもん。せやけどな…』
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