愛してるダーリン
~Takuto side~
分かってんねん。
慶太の気持ちも、たけちゃんの気持ちも…。
せやけど、今の自分に自信ないねん!!
絵里が、飯に誘ってくれた時も、俺は、情けなかってん。
男の俺やなくて、女の絵里からやったんが…。
要らん、変なプライドがジャマして、前に進めなかってん。
せやから、自分が情けなくて、自分から、絵里に連絡する事が、出来へんかった。
要らん、プライドなんか、持ったせいで、みんなに心配かけて、迷惑かけて…。
慶太の優しさは、ホンマは、めっちゃ、嬉しかってん。
せやけど、こんな俺に、優しくせんで、ええねん。
こんな、俺にかまわんで、ええねん。
そんな、自分にイライラして、慶太を傷つけてもうた。
慶太が、心配性で、みんなに優しいん分かってるんのに、ひどい事、言うて…。
ホンマに俺は…。

たけちゃんも本気で、怒らせてもうた。
仲間の事を昔から、真剣に考えてくれるんに、俺の事もホンマに応援してくれて、前に4人で、飯行った時やって、きっと、真莉にお願いしてくれたんやろな。
たけちゃんに言われた言葉、あの言葉は、たけちゃんやから、たけちゃんの言葉やから、俺には、結構、こたえた。
たけちゃんが真莉を想う気持ちを知ってるからこそ、あの言葉は、心に響いた。

翔太くんもいつも、多くを語らないんやけど、せやから、重みがあんねん。

こんな、みんなに迷惑かけて、心配させて…。
これから、俺は、この変なプライドを捨てれんのやろうか。
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