愛してるダーリン
真『…着いたの!?…ここ…海?』

健『おう…海、行きたくなってさ…』

真『そうだったの?』

健『おう』

バタン
パタパタパタ...

真『うわぁ~!星がめっちゃキレイ~。
夜の海ってなんか、幻想的だよね』

健『そうだな~』

自然と俺と真莉は、誰もいない浜辺に座り、海と星空を眺めてた。
そこに流れるものは、優しく、柔らかな空気だった。
真莉が俺の方をチラッと見てきた。

健『…うん?どうした?!』

真『…ん~』

健『…なんだ、帰りたくなった!?』

真『…おん』

健『…そうだな~
もう二時間近くここに居るもんな~…
でも、もうちょっとまってなっ(ニコ)』

真『うん?』

健『…流れ星が、流れるんだ!
流れるまで、待って?』

真『えっ!…どうしたの?』

健『ん…ちょっと、願い事したくなってさ』

真『…』

健『あ~、なんかもう、流れ星になんかに頼らん!
あんな~コレ…!』

俺は、ポケットから、小さな箱を出した。

真『えっ!?…指輪?!』

健『おう。今日行っただろ、ダチがやってる店!?
そこで、俺がデザインして、注文して、作ってもらったやつなんだ』
俺は、真莉の右手にその指輪をそっとはめた。
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