好きって言って?
キーン コーン


「美由紀~!帰るぞ!」

「ごめん、啓太。
今日は用事あるから帰れないんだ。」

「用事って。
家隣何だからチャリの方が速くね?笑」

「ぃや、いぃから。」

「お前何か変だぞ?熱でもあんじゃねぇの?」


ドキッ

触られたとこが熱い。


「熱はねぇな。」

「...から」

「は?」

「いぃから!
もぅ啓太とは登下校しない!」

「は?ちょ、意味分かんねえ。」

「ばいばい。」

「ちょ、美由紀!」


あたしは啓太がどんな顔してるか、そんな事よりあたしが今泣きそうな事の方が分からなかった。

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