好きって言って?
変な期待をしてしまった自分が恥ずかしくなって、走って家を出た。



「美由紀!」


この声は


「...啓太。」

「一緒行こうぜ。」

「ぅ、うん。」


そしてあたし達は無言のまま学校に行った。


自転車置き場で啓太が口を開いた。


「俺、愛梨と別れた。」

「ぅん...知ってる。」

「それだけだから。」


去って行く啓太を見て、あたしは気付いたら走っていた。

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