好きって言って?
「美由紀...。
俺があいつだったら、無理やりでも、美由紀から俺を離してた。」


言わないで。

「あいつはもぅ...美由紀の事..」


「勝手な事言ってんじゃねぇよ!」


啓太...


「てめぇなんかに俺らの事決められる筋合いねぇよ!」

「行くぞ...美由紀。」


「ぅ、ぅん。」


「美由紀...。
本当に、俺よりあんな奴の方がいぃか?」

あたしが啓太の所に行こうとした時、拓也があたしに言った。

啓太は聞こえないフリをしてるのか、先に歩いてる。


あたしは...

「ぅん。どうしようもない奴だけど、あたしは啓太が大好きなんだ。」

やっと分かったよ。
あたしの本当の気持ち。

「はっ、完敗だよ。おぃ、もう美由紀泣かせんじゃねぇぞ!」

啓太は何も言わずに歩いていった。


「最後までかっこつけんなよ。笑」

「ありがとう、拓也。」

あたしは、走って啓太の本に行った。

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