好きって言って？

「美由紀...」

後ろに拓也が立っていた。


「へへっ。
ヤダに。拓也にこんなとこ見られる何て。」


「無理すんなよ。
俺はお前が無理してるの位すぐ分かるんだよ。
頼むから...
あいつの事で俺の前で強がんな。」


あたしは気づいたら拓也の胸で赤ちゃんのように...
大きな声で泣いてた。


「美由紀。
俺、まだお前の事好きだ。
あいつの事忘れるために俺を利用してもいぃから。

考えてくれよ...」


拓也のこんな消えるような声...
初めて聞いた。


「ぅん...考えとく。」


あたしは...流れでこのまま拓也に身を任せるのもいぃかな。

なんて...考えてしまった。