Dear...
小学校5年生。
知子に異変が起きた。
異変と言っても、子供から大人への成長の証『生理』である。
僅かに膨らみを帯びてきた胸も、その証。
生まれて初めて付けるブラジャー。
父と目を見て喋らなくなってきた。
「おいおい…寂しいじゃないかよ…。」
父の泣きそうな声が聞こえた。
「思春期を迎えた娘なんだから、仕方ないじゃないですか。」
母が宥める。
キャッチボールなどしなくなった。
直人も、少し異性を気にする様になった。
髪型に拘り(と言っても、スポーツ刈りだが…。)
女の子の目を気にし出した。
二人は喋らなくなった…
いや、そんな事は無い。
むしろ、以前より仲良くなっていた。
知子の父がたまに直人に嫉妬する場面も…。
「直人君は良いなぁ。父親とは、たまにしか話してくれないんだからなぁ…。」
苦笑いする直人。
この時はまだ、二人の間に芽生えた感情など存在しない。
二人の時間がただ、楽しいだけである。
知子に異変が起きた。
異変と言っても、子供から大人への成長の証『生理』である。
僅かに膨らみを帯びてきた胸も、その証。
生まれて初めて付けるブラジャー。
父と目を見て喋らなくなってきた。
「おいおい…寂しいじゃないかよ…。」
父の泣きそうな声が聞こえた。
「思春期を迎えた娘なんだから、仕方ないじゃないですか。」
母が宥める。
キャッチボールなどしなくなった。
直人も、少し異性を気にする様になった。
髪型に拘り(と言っても、スポーツ刈りだが…。)
女の子の目を気にし出した。
二人は喋らなくなった…
いや、そんな事は無い。
むしろ、以前より仲良くなっていた。
知子の父がたまに直人に嫉妬する場面も…。
「直人君は良いなぁ。父親とは、たまにしか話してくれないんだからなぁ…。」
苦笑いする直人。
この時はまだ、二人の間に芽生えた感情など存在しない。
二人の時間がただ、楽しいだけである。