ダチュラな私。
私の花
爽吾君オススメのカフェレストラン。
店内はアイボリー系でまとめられていて、観葉植物と季節の花がたくさん飾られている。
和やかな落ち着いたお店だけれど、その雰囲気は今の私達には不似合いなものだった。
私の隣にはにこりとも笑わない聖羅が座っていて、目の前にはしょんぼりと落ち込んでいる爽吾君が座っている。
そして斜め前には無愛想な一成が、相変わらずの無表情で座っていた。
「こないだは本当にごめん。こんなもんで許されるとは思ってないけど……」
ほぼ無言のままオーダーをしたところで、一番初めに口を開いたのは爽吾君だった。
あれから、三日。
爽吾君はあの日も夜に電話をくれて、たくさん謝ってくれた。
もう本当に大丈夫だからと言ったんだけど。
どうしてもなにかさせてほしいと言われたので、私は美味しいスパゲティが食べたいとリクエストした。