ダチュラな私。
前に連れていってもらった服屋さんも、とっても素敵だったな。
と、考えながらグラタンを食べようと口を半分くらい開けたとき、爽吾君が私を見ていることに気が付いた。
「爽吾君?どうかしたの?」
マヌケな姿を見られた私は恥ずかしい気持ちをなんとか隠して、スプーンを小皿におきながら爽吾君に向かってそう問いかける。
すると爽吾君は私の問い掛けに、うんうんと頷きながら満面の笑みを向けてきた。
「花ちゃんて本当に花みたいだよね」
「えっ?」
爽吾君はなんの恥ずかしげもなく、満面の笑みではっきりとそう言う。
その言葉に私はもちろん、黙々と料理を食べていた聖羅と一成の動きもとまった。
「いっつもニコニコ笑ってて優しいし。
タンポポとかチューリップとか?なんだかそんなイメージだよな」