ダチュラな私。

長めの茶色い髪と、そのすき間から見える左耳の青いピアス。

グレーのタンクトップに、龍斗とお揃いの黒いスウェットパンツ。

そしてその整った顔立ちは龍斗とそっくり……というか、全く同じだ。

私はぎゃあぎゃあと騒ぎ出した二人を無視して再度、一成に説明するために振り返った。


「一成。弟の龍斗と龍希。
もうわかってると思うけど、双子なの」

「双子って……ここまで似るもんなのか?」

龍斗と龍希を見比べていたらしい一成は、不思議そうに首を傾げていた。


確かに龍斗と龍希はそっくりだ。

今では髪の色が違うから見分けが付くけれど、それまでは私とお母さん以外にはよく間違われていた。

一卵性双生児だから似ていてもおかしくはないけれど、ここまで似ている双子はやっぱり珍しいらしい。
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