ダチュラな私。
解りにくいようで解りやすい一成は、あの後も双子の質問に短くもキチンと答えていた。
双子もすっかり懐いたようで晩御飯を食べ終わると同時に、一成は二階の龍斗の部屋へと連れて行かれた。
三人でゲームをするらしい。
長くならなければいいけどな。
二時間ほど前のゲームセンターでの出来事を思い返しながら、私は天井を見上げた。
「姉ちゃん」
まあ、なんとかなるかな。
そんなことを考えながら食器を運ぼうと立ち上がると、後ろからそう呼ばれた。
振り返るとそこに立っていたのは、さっき二階に上がったはずの龍希で。
飲み物でも取りに来たのかな?
「俺達は一成君なら姉ちゃんの彼氏として認めるよ。というか、姉ちゃんの彼氏になってほしいと思った」
そう疑問を口にしようとした私は、龍希の大人びた口調に何も言えなくなってしまった。