ダチュラな私。
だけど皆なんとなく疲れていて、とても映画を観るような体力は残っておらず。
五人でお菓子やデザートを食べながら、だらだらと喋ることにした。
ちなみに虎を私の隣に座らすのは危険だということで、私と虎の間にはストッパーとして一成が座っている。
そして隣の部屋から持ってきた折りたたみ式のテーブルを挟んで、向かい側にあるベッドに聖羅と爽吾君が並んで座っていた。
「うるさい。ほら」
「えっ?全部くれるん!?ありがとーな」
虎とのやり取りに飽きたのか、一成がプリンとスプーンを虎に手渡した。
食べかけのプリンだというのにとても嬉しそうに笑う虎に、私達はまた笑ってしまう。
二人のやり取りは本当に面白い。
まるで打ち合わせをしていたようにポンポンと会話が進んでいく。
これが関西出身者の力なのか、と私は笑いながら少し感心していた。