ダチュラな私。
流れ出る水がお湯に変わり、湯気が立ちのぼる姿を見てからお風呂場から出る。
そのまま脱衣所から出て、とりあえず服を着替えようと部屋に行こうとしたとき。
晩御飯のことを思い出した。
今日もお母さんの帰りが遅いので、必然的に夕飯作りは私の仕事だ。
だけどお風呂に入ったあとに作ってたら、遅くなってしまう。
かといって夕飯を作ったあとにお風呂に入っていたら、確実に風邪を引く。
「……どうしよう?」
誰もいないのにそんなことを呟いて、廊下に突っ立ったまま考えること約数秒。
考えることが面倒臭くなった私は、今日はお惣菜でいいか、と結論を出した。
だけどお惣菜にするなら、双子に買ってきてもらわないといけない。
私は行き先を部屋からリビングに変更して、止まっていた足を前に進めた。