ダチュラな私。
すると突然、肩におかれている手が震える。
どうかしたのかと思い視線をお母さんに向けてみると、目に涙を浮かべながら声を出さないように笑っていた。
どうして笑っているんだろう?
そう首を傾げながらお母さんを見ていると、涙を浮かべた瞳と視線が交わった。
そして、次の瞬間。
我慢の限界、というようにお腹を抱えながら大きな声で笑い出した。
お母さんが笑い出すと、なぜだか天使もキャッキャッと騒ぎ出す。
お母さんの笑い声も天使の騒ぐ声も、聞いていて不愉快ではない。
だから笑ってくれても騒いでくれても、全然構わないのだけれど。
その原因が自分にあるとなると、やっぱり居心地が悪い。
かといって私にこの場をおさめる術はなく。
私は首を傾げながら、お母さんの笑いがおさまるのを大人しく待つことにした。