ダチュラな私。
「急に笑ったりしてごめんなさい。よかったらこれからも、あの子と仲良くしてあげて」
目尻にたまった涙を拭いながら、お母さんはにこりとほほ笑んだ。
なぜ笑っていたのかとかその言葉の意味は、よくわからないけれど。
お母さんに気に入られたらしいということは、何となくわかった。
「はい!こちらこそお願いします!」
嬉しい気持ちと緊張が混ざり合って、なんだか変なことを言ってしまった。
お母さんはそんな私を優しい瞳で見つめながら、ふっと吹き出した。
……なんだか今日は笑われてばかりだな。
一二時間ほど経過した今日を振り返りながら、反省していると。
「本当に可愛いお嬢さんね。一成は自分の部屋にいるから、ゆっくりしていってね」
お母さんはそんなお世辞を言いながら店の奥を指差すと、天使と二人で店先の花の世話を始めた。