ダチュラな私。
明るい色でまとめられた爽吾君の部屋。
だけどその全てが調和していて、爽吾君のセンスが良いことがよくわかる。
その部屋のほぼ真ん中におかれた二人掛けの薄い黄色のソファには、前回も前々回も聖羅と私が座っていたのだけれど。
聖羅は今、白いテーブルの前に座っている。
そして、ソファには……
あの男が偉そうに座っていた。
「花ちゃん!こないだは本当にごめん!だけどこいつ、悪い奴じゃないんだよ。だから許してやってくれないかな?お願いします!」
「ちょ、爽吾君!?」
状況に頭がついていかなくて男を見つめていると、すぐ隣に立っていた爽吾君に頭を下げられた。
なんとか頭を上げてもらおうと話しかけても、爽吾君はずっと頭を下げたままで。
どうしたらいいのかわからなくなった私は柔らかそうな金色から目を逸らし、その視線を聖羅に向けた。